金柑少年
KINKAN SHONEN
(c) Hitomi Sato

演出・振付・デザイン 天児牛大
音楽制作 吉川洋一郎
制作助手 蝉丸
舞踏手 竹内晶・市原昭仁・長谷川一郎・松岡大・石井則仁・百木俊介
初演
リ・クリエーション
1978年 日本消防会館ホール
2005年 びわ湖ホール


(c)Sankai Juku

『金柑少年』は、1978年に東京の日本消防会館ホールで初演され、1980年にフランスのナンシー国際演劇祭で上演されて以来、パリ市立劇場での最終公演(93年)まで、15年にわたり、世界21カ国113都市で上演を重ねた、山海塾の現在につながる記念碑的な作品。

創立30周年を迎えた2005年、山海塾は本作をリ・クリエーション(再創作)し、10月にびわ湖ホールにて『金柑少年2005』と題し、12年ぶりに復活させた。また、12月にはパリ市立劇場、翌年(2006年)には世田谷パブリックシアターにて『金柑少年』とオリジナルタイトルに戻して上演する。

再創作され、リニューアルした『金柑少年』では、初演よりソロを踊ってきた天児牛大は出演せず、演出・振付に徹する。そして天児の4つのソロパートは、3名の若手舞踏手(市原・栩秋・松尾)にゆだねられた。

27年前、当時28歳だった天児が創作した本作の、要ともいえるソロを若手が踊る、山海塾・初の作品。

公演評(1978年〜1993年)

- ミュージック・ホールの下卑た気取り、性をはるかに通りこす強烈なエロティシズム、打楽器の轟き、西洋音楽のけばけばしさ、そして静寂、高尚な儀式舞踏に、会話のない物語が混ざり合う――開いた口からほとばしる静かな叫び声の重み、異様な旅、息も詰まるような時間――。山海塾は我々の知覚、価値観を根本から覆した。 
ル・モンド

- 山海塾は、グロテスクで、変形した肉体にとらわれながらも、「異常・変態」そのものが、事物の自然な秩序の一部であるということを提示することによって、それらを美的なものにしてしまう。 
NYタイムズ

- 動きそのものが、許しを獲得した彫刻のようだ。山海塾の舞台は、一種、幻想的な悪夢であり、寓意的な旅であり、相反するイメージのひずみによる衝撃でできている。  
サンデー・スタンダード

- 特定なものにとどまりながら普遍的であろうとし、散在する過去から共有された記憶を喚起する――この作品の素晴らしさは、パラドクスのもっとも複雑に絡まりあう部分を紐解く無限性にある。山海塾が類稀なのは、一点の濁りもないメタファーに到達している点だ。彼らは他のいかなるものにも類似しない。 
タイム

(c)Sankai Juku

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