歴史いぜんの記憶―うむすな
UMUSUNA - Memories before History
(c)Sankai Juku
演出・振付・デザイン 天児牛大
音楽 加古隆・YAS−KAZ・吉川洋一郎
舞踏手 天児牛大・岩下徹・蝉丸・竹内晶・市原昭仁・
長谷川一郎・松岡大・石井則仁
共同プロデュース リヨン・ダンス・ビエンナーレ / パリ市立劇場 /
北九州芸術劇場 / 山海塾
初演 2012年9月 フランス国立リヨン歌劇場


無限の宙の下に有限の国が広がり、終わりなき闇夜は勇猛に差し込む光により暁に姿を変えていく。天と地、闇と光、有と無、人と人。『歴史いぜんの記憶―うむすな』では、
隔たりがあるがゆえに二つで一つの不可分な存在が、産まれ、巣くい、(はは)なる土地のうえに躍動する時を刻んでいく。二つのプラトーは不即不離に寄り添い、左右に浮かぶ砂漏は可変しつづける地水火風の響きに応じ浮き沈みを繰りかえす。大地を構成するこの四元素は、肉や血や熱や息といった生命体の基幹でもある。地を踏み鎮め、砂を掴む、二度にわたる天児牛大の独舞はまるで此の世の時守のようだ。天地のはじめから流らう時は、接近と分離と衝突をくりかえしながら永らう大地を堆積させていく。
   (K.I)


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